ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋

私はシュヴァルツさんに血を吸われているのだとやっと理解した。

そうだった、彼はヴァンパイアだった。

足がガクガク震えている。

快感を与えてくるシュヴァルツさんに必死で抱き付き、それを緩和させようと懇願するけれど、いつしか私は彼にさらにねだるような甘い声を出していた。

「ああっ……お願い、待って……」

立っていられずに彼にもたれかかると、彼の腕は私を抱き上げて、そしてそのまま貪るように吸い続ける。

端正な顔で野獣のように牙を立て、私に噛みついているその姿に、どうしようもなく胸が高鳴った。

もう、ダメだ……。

首もとだけではなく、上半身から下半身まで、全身がうずいて堪らない。

こんな感覚、生まれて初めて……。

< 57 / 209 >

この作品をシェア

pagetop