年下御曹司は初恋の君を離さない


 心臓に悪い。絶対に悪いと思う。
 友紀ちゃんと再会してから、心臓に負担がかなりかかっているように思える。

 キューッと胸が締めつけられるような、ドキドキするような感覚。ずっと忘れていたのに、ここにきて思い出してしまうなんて……

 私は友紀ちゃんを意識しているんだと思う。だけど、私は恋はしないとあのとき誓ったのだ。

 もう……恋して苦しむのはいやだ。

 今度は私が友紀ちゃんから一歩離れ、彼を再度見上げる。

「副社長。今日も忙しくなりそうですよ」

 ニッコリと彼にほほ笑む。秘書モードに入った私を見て、彼は残念そうに眉を下げた。

「はいはい。俺の秘書は超優秀なんだから」
「恐れ入ります」


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