年下御曹司は初恋の君を離さない
納得した私だが、まだわからないことはたくさんある。
私は両親と友紀ちゃんが和気藹々としている様子を指して、紀彦に聞く。
「じゃあ、この状況は?」
「ああ」
「今日初めて会いました~、なんて感じじゃないわよね?」
「ご名答」
やはり、ここにも友紀ちゃんが言う『秘密』が隠されているようだ。
私は、紀彦が座っているソファーに腰かけ、隣に座る彼を見つめる。
隠し事はなしで、という強い圧力を加えた私の眼差しを見て、紀彦は両手を上げた。
「俺がわかっていることは、全部話すつもり。だから、そんなに怖い顔するなよ、姉ちゃん」
「わかっているならよろしい。さぁ、全部吐いちゃいなさい」
有無を言わさないよう、ニッコリと威圧的な笑みを浮かべると、紀彦は「はいはい」と素直に白旗を振った。
「実はさ……友紀、この八年間に何度も我が家に来ている」
「は……?」
まさかの事実に目を丸くする。