年下御曹司は初恋の君を離さない
相手も譲れないと思っているのだろう。それは俺だって同じだ。だからこそ、引くことはできない。
ピリッとした空気が流れる茶室に、ますます緊張感が走る。そんな空気を切り裂くように、藤司はより目を鋭くさせて口火を放つ。
「アンタは、未来を守れると思っているのか?」
「……どういう意味でしょうか?」
一呼吸置いて受け答える俺に、藤司はクツクツと笑う。
「前回……七年前は俺のせいで未来に辛い思いをさせてしまった。だが、今回はアンタの存在が未来を苦しめることになる」
「……」
「未来を助けたいと、守りたいと思っているのなら悪いことは言わない。畠山とさっさと結婚してはどうだ? そうすれば丸く収まる。未来は安全だ」
敵対心むき出しの藤司に、俺は冷笑を浮かべる。