年下御曹司は初恋の君を離さない
そんな日々の中、藤司さんとの関係などを友紀ちゃんに隠す必要がなくなったことに安堵していた。
それに、プライベートの時間も彼と一緒にいることができる喜びを隠すことができない。
なんとか隠すために、友紀ちゃんの目の前では努めて困ったフリをしているのだ。
可愛くないといえば可愛くない態度だが、その辺りは許してほしい。
ダイニングでは、友紀ちゃんがお母さんのお手伝いをしていた。その光景に違和感がなくなったということは、それだけ彼がこの家になじんでいるという証拠だろう。
そして、私も……彼との生活に満たされ、これが普通になってきているということなのだろうか。
「久保ママのご飯、すごく美味しいですよ」
「あら、やだ! お口が上手なんだからぁ」
「本当ですよ」
「うふふ、私のレシピ。未来も作れるから、今後も安心していてね~」
「わー! それ、めちゃくちゃ嬉しいです」
なんだ、この会話は。私と友紀ちゃんが将来結婚でもするかのような感じではないか。
赤面してしまいそうなことを聞いてしまい、視線が泳いでしまう。それなのに、友紀ちゃんは恥ずかしげもなく目尻を下げて私に言う。