年下御曹司は初恋の君を離さない
とりあえずこの騒ぎを落ち着かせることが先決だろう。
友紀ちゃんの腕から脱出を試みようとしたのだが、彼に止められてしまう。
どうしてなのか問いたくて彼の腕の中から顔を上げると、そこにはどこか策略めいた顔をした友紀ちゃんがいた。
「勝手に貴女が騒いで、勝手に恥の上塗りをしただけでしょう? それにマスコミを煽ったのは貴女だ。予想通りで面白くもないですね」
「な、なんですって!!」
ヒートアップしていく彼女を見て、再度彼女の両親たちが慌てて止めに入った。
「やめないか、みのり! 畠山の恥だ!!」
「だってお父様。こんな恥をかかされて……! 我慢なりませんわ」
「お前はまだわからないのか。今回のことはすべてお前に非がある!」
「そんなことないわ! 私は何も悪くない!!」
騒げば騒ぐほど醜態をさらすことになるのに、彼女の勢いは止まらない。彼女のご両親も困り果てた様子だ。