年下御曹司は初恋の君を離さない
「だって俺はアメリカに留学中だったでしょ? 未来さんに悪い虫が付いたら気が気じゃなくなるし。未来さんの監視役は必要でしょ?」
サラリととんでもないことを言い出した。
友紀ちゃんは仕事ができて可愛いだけの男性じゃない。その認識は今までにも持っていた。
だが、最近のこと……特に今日のことを見て彼は策士で腹黒な一面もあることが露見されたように思う。
頭が痛くなってこめかみをグリグリと押す私に、友紀ちゃんは屈託なく笑う。
「でも、最初三人のオヤジたちは渋っていたんだよ。それじゃああまりに未来さんが可哀想だって」
「う、うん」
「だけど、気持ちを改めてくれたんだよね。あまりに未来さんが無防備で危なげだったから」
「……」
「自分の娘みたいに、あの三人オヤジは見守ってくれていたってわけ。だから、俺と未来さんが結婚するなんて聞いたら泣いて喜ぶと思うよ」
友紀ちゃんとお付き合いすることへの心配はなくなった。だが、なんだか釈然としない。
そんな私に追い打ちをかけるように、友紀ちゃんは続ける。