翼の折れた鳥たちは
「俺さ、怪我して人生終わったって思ったこともあった。だけど園田さんの規則正しい呼吸音聞きながら、何も出来なくても生きているだけで喜ぶ人がいるんだって思ったんだ。この世に居るだけ、それだけで喜んでくれる人がいるってことを知った」
一瞬、少しだけ照れくさそうな表情を浮かべた敦也くんが小さく呟く。
「俺の場合は、両親かな」
「そうだね。それから、私やこの病院のスタッフもそうだよ」
素直な言葉がふいに口をついて出たら、敦也くんが急に顔を真っ赤に染める。
一気に耳まで真っ赤にして、視線を反らせる。
「何も出ないよ。そんなこと言ったって」
冗談ってことにしたいのかな。
敦也くんの反応に息を漏らすように私が笑うと、敦也くんが視線を彷徨わせたまま聞こえるか聞こえないか位の声で漏らすように喋った。
「冗談でも嬉しい。ありがと」
一瞬、少しだけ照れくさそうな表情を浮かべた敦也くんが小さく呟く。
「俺の場合は、両親かな」
「そうだね。それから、私やこの病院のスタッフもそうだよ」
素直な言葉がふいに口をついて出たら、敦也くんが急に顔を真っ赤に染める。
一気に耳まで真っ赤にして、視線を反らせる。
「何も出ないよ。そんなこと言ったって」
冗談ってことにしたいのかな。
敦也くんの反応に息を漏らすように私が笑うと、敦也くんが視線を彷徨わせたまま聞こえるか聞こえないか位の声で漏らすように喋った。
「冗談でも嬉しい。ありがと」