翼の折れた鳥たちは

「し、しげちゃん……。俺……」

敦也くんが口を開く。

その言葉は、震えていて今にも消え入りそうな声だった。

「シゲちゃん、俺、もう理学療法士になれなくなった……」

敦也くんが泣いていた。まるでダムが決壊するかのように声をあげて泣いてた。


泣き出しそうな顔だって、悔しそうに下唇を噛みしめた顔だって見たことあったけれど、敦也くんが泣いたとこ、初めて見た。


敦也くんの心の叫びが、雑踏の体育館のロビーに響いた。

大きな重光先生の手が、敦也くんの膝に置かれる。

「大丈夫だ、敦也。生きていれば、それだけでいい」

敦也くんは重光先生の言葉にもう一度、まるで子供が泣きじゃくるように泣いている。


敦也くんを取り囲む親友3人もみんな涙を流していた。
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