朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】
「そういうわけで! 私帰りますね! 何か発生したら連絡よろしくー」
そう言って斎月は、風のように出て行った。
「……あの、ごめんなさい?」
謝って、流夜くんを見る。穏やかな瞳が返ってきた。
「だからいーって。こっちこそ言わないで悪かった」
流夜くんまで謝ると、降渡さんが声をはさんできた。
「あ、言わなかったついでに、絆結婚することになったから」
「………」
「へー。誰と?」
「いや俺以外にいねえだろ。どういう嫌がらせだよ」
目をぱちぱちさせる私と、頬杖をついて大した驚きのない流夜くんに、降渡さんは指先で軽く机を叩いた。
「――おめでとうございます!」
わー! おめでたいことだー!