朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】
「あ」
「ん?」
「どうしたの?」
不意に声をあげた流夜くんに、二人分の視線が向く。
「それならありかもしれないな。写真」
「写真?」
「………あっ」
訊き返す降渡さん。私はその単語で気づいた。
「頼なら送り込める!」
「と言うか、日義は一般のコンテストでも入賞の常連なんだろ? 降渡側の私設カメラマンってことにすれば、俺を通してって理由でもなんとか通じるだろ。絆は、在義さんを通じて俺と咲桜が知り合いってのは知ってるし。そうしたら友達の咲桜と松生が、アシスタントみたいな感じでいても大丈夫じゃないか?」
降渡さんも口端をあげる。