誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
「あ……なるほど」
そう言われれば大したこともなく、納得できるのだが、やはり死ぬほど驚いた。
小春の胸はまだドキドキと鼓動を打っている。
「驚かそうと思って、黙って来たんだ。ごめんね」
本気でごめんとは思っていなさそうな閑は、アハハとご機嫌に笑って、それから体をすっと引いた。
「とりあえずここの支払いは済ませておいたから、荷物を取っておいで」
「えっ?」
「さ、早く。行こう」
閑が小春の背中を軽く押す。
「あ、はい……ちょっと待っててくださいね……!」
支払いは済ませた、荷物を取ってこいというのは、チェックアウトしろということなのだろう。そしていったい今
からどこに行くのだろうか。
小春は言われるがまま、慌ててエレベーターに乗り込んだ。