誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~

「小春……大好きだよ」

 大きな手が小春が着ていたセーターをたくしあげる。
 胸の谷間に閑が顔をうずめて、キスをする。

「白くてふわふわして……おいしそう」

 同時に、さらさらと、閑の髪が胸にこぼれて、くすぐったい。
 チュッチュとリップ音が響き始めて、全身がぞくぞくと震え始める。

「あっ……」

 執拗に繰り返される舌の刺激に身をよじると、閑が上目遣いになりながら、ニヤリと笑う。

「俺に食べられたいって、言ってごらん」
「っ……」
「ほら、言いなさい。そうしたら全部、おいしく食べてあげるから」
「そんなぁ……」

 そもそも、襲ってきたのは閑のほうで、自分の方ではない。
 食べたいのも閑であって、小春ではない。

 だがこういう状況で、小春からおねだりされることに、閑は意義を見出しているらしい。

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