誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~

「きゃっ……!」

 慌てて両手で上半身を隠して、小春はプルプルと首を振った。

「シャワーはひとりずつでいいのでは!?」
「だけどひとりでエッチなことはできないだろう」
「エッチなことするんですか!」

 閑の言葉に小春は目をまん丸にする。
 だが閑はなにを言っているんだと言わんばかりに、優雅に微笑んだ。

「当たり前だろ。するよ」

(ひ、ひ、ひえ~~~!!!!!!)

 真面目に言い切られて、小春は息を飲むしかない。

「ちょ、ちょっとまってください、あの、普通、こんなにするものです!?」

 途中多少休憩を挟んだとはいえ、どう考えても、回数的に多すぎなのではないだろうか。
 我ながら、もう少しほかの言い方はないものかと思ったが、閑はさらりとそれをいなす。

「よそはよそ。うちはうち」
「そんな、どこかのお母さんみたいなこと、言わないでくださいっ!」
「あはは!」

 小春の叫びを閑は心底楽しそうに笑って、

「大丈夫だよ、優しくするから」

 また心底愛おしくてたまらないといったふうに目を細めながら、小春の前髪のはえぎわに、キスを落としたのだった。

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