誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
徳島空港に着いて、到着ロビーにあるソファーに並んで座る。
時間は夜の八時をまわっていた。もうすっかり夜だ。
(ちょっと眠くなってきたかも……)
ふたりでシャワーを浴びた後、身支度を整えてから、ルームサービスで軽くサンドイッチを食べた。食欲はなかったのだが、『とりあえずなにかお腹にいれておこう』という閑の提案で、一切れだけ口に入れたのだが、そのせいか眠気が襲ってきている。
ちなみに閑は自分の分と小春の分も食べて、ケロッとしていた。やはり百八十五センチを超える長身で、たくましい体を維持するには、それなりのカロリーが必要なのだろう。
「小春、俺の肩に寄りかかって、目を閉じてていいから」
「はい……」
言われた通り、小春は閑のセーターの腕にもたれ、目を閉じた。
(疲れた……)
小春は長い間、自分の体力に自信があった。毎日早寝早起きをして、家事をし、店を手伝い、風邪ひとつ引かないので、自分は健康だなぁと思っていた。