誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~

 ゴミ捨てもできない閑の美しくて長い指が、器用に小春のセーターを脱がせ、その下の、シャツのボタンを外していく。

「あっつ……」

 そして閑は微かに苛立ったようにつぶやきながら、自分のシャツのボタンを外し、はぎ取るようにして脱ぎ捨てる。

 すぐさま、蛍光灯の明かりの下で、逞しい彼の上半身があらわになる。まるで彫刻のようだ。

(うわぁ……!)

 小春は、ソファーに横たわったまま、自分の体の上に馬乗り状態の、閑を見あげた。

 長い手足に、筋肉質な体。どこをどう見ても、完璧だ。どちらかと甘めで、優美ですらある閑の顔の下は、鋼のようにたくましく、美しかった。
 それを見て、これまでずっと、熱に浮かされていた小春に、一気に理性と、羞恥心が押し寄せてきた。

 とっさに両手を十字にして顔を隠すと、

「……なんで顔を隠すの?」

 と、閑が目を細めて微笑みを浮かべる。

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