誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
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(大変なことを……してしまった……!)
閑の腕の中から、そっと抜け出し、小春はソファーから降りる。
床の上に散らばっていた下着や洋服を身に着けて、それからこっそり、閑を振り返った。
気が付けば、時計の針は深夜三時を過ぎている。
何度か抱き合った後、閑は『仮眠用の毛布持ってきた』と笑って、小春をその腕に抱き、毛布にくるまると、そのままストンと、気絶するように眠ってしまったのだ。
(生きてるよね……神尾さん……)
おそるおそる、横向きにねむっている閑の口元に手のひらを持っていく。
小春からしたら、激務で疲れているところに缶ビールを十本近く空けて、その後あんなに激しく体を重ねるなど信じられないのだが――。
「よかった……」
指先に触れる温かい吐息に、思わず安堵の声が漏れる。
彼と過ごした数時間は、濃密だった。裸のままぴったりと、隙間なく抱き合うのも、甘い汗の香りも、快感に震えた閑が、脱力してのしかかってくる体の重みも、全部、全部が素晴らしかった。