明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
食事の時間のあとは、社交ダンスという男女ふたりが組になっての舞踏会がある。
あらかじめ聞いてはいたものの、ここが一番関門が高い。
一応、ダンスがあることを行基さんからも聞かされ、基本の動き方を教えてもらってある。
「あや。俺がリードする。焦らなくていいから合わせて」
「はい」
一ノ瀬さんに聞いたところでは、行基さんはとてもうまいらしい。
基本しか身に付いていなくても、リードしてくれるはずだと。
彼は私の手を取って腰を抱き、曲が始まるのを待った。
「これはこれは行基さん。もしよろしければ奥さまと踊らせていただけませんか?」
それなのに、彼より少し年上の男性に話しかけられてしまった。
この人は……野村さまと同じ輸出入に関する仕事に携わっている官僚の辻(つじ)さまだ。
しかし、窓口は野村さまなので、彼とは挨拶を交わした程度であまり深くは話をしていない。
あらかじめ聞いてはいたものの、ここが一番関門が高い。
一応、ダンスがあることを行基さんからも聞かされ、基本の動き方を教えてもらってある。
「あや。俺がリードする。焦らなくていいから合わせて」
「はい」
一ノ瀬さんに聞いたところでは、行基さんはとてもうまいらしい。
基本しか身に付いていなくても、リードしてくれるはずだと。
彼は私の手を取って腰を抱き、曲が始まるのを待った。
「これはこれは行基さん。もしよろしければ奥さまと踊らせていただけませんか?」
それなのに、彼より少し年上の男性に話しかけられてしまった。
この人は……野村さまと同じ輸出入に関する仕事に携わっている官僚の辻(つじ)さまだ。
しかし、窓口は野村さまなので、彼とは挨拶を交わした程度であまり深くは話をしていない。