明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
それから一時間ほどで無事にパーティは終了した。
行基さんがお義父さんや一ノ瀬さんたちと一緒に、お客さまを丁寧に送り出している間、私は少し離れたところでその様子を眺めていた。
隣には藤原さんがいてくれる。
行基さんや一ノ瀬さんが私のそばにいられないときは必ず近くにいて、いつでも手助けができるようにしてくれていたのは本当にありがたかった。
けれども、特に彼を頼ることなく終えることができたのがなによりだ。
「藤原さん、今日はありがとうございました」
「ダンスのときはうまくごまかされましたね。まったくステップが踏めていらっしゃらないじゃないですか」
「えっ? すみません」
思いがけない指摘をされ、視線が宙を舞う。
まさか藤原さんに叱られるとは思ってもいなかった。
「生まれたときから苦労知らずで育たれたんでしょうね。努力なしになんでも手に入るなんて、いいご身分ですね」
行基さんがお義父さんや一ノ瀬さんたちと一緒に、お客さまを丁寧に送り出している間、私は少し離れたところでその様子を眺めていた。
隣には藤原さんがいてくれる。
行基さんや一ノ瀬さんが私のそばにいられないときは必ず近くにいて、いつでも手助けができるようにしてくれていたのは本当にありがたかった。
けれども、特に彼を頼ることなく終えることができたのがなによりだ。
「藤原さん、今日はありがとうございました」
「ダンスのときはうまくごまかされましたね。まったくステップが踏めていらっしゃらないじゃないですか」
「えっ? すみません」
思いがけない指摘をされ、視線が宙を舞う。
まさか藤原さんに叱られるとは思ってもいなかった。
「生まれたときから苦労知らずで育たれたんでしょうね。努力なしになんでも手に入るなんて、いいご身分ですね」