明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
自分の頬が真っ赤に染まっていくことを自覚しながらそう口にすると、彼は目を逸らした私の髪に手を伸ばしスルッと撫で、私の額に唇を落とす。


「少し急ぎすぎたな。それに、初めてなのだから大切に抱きたい。でも、今夜は容赦しないぞ」


明るくて恥ずかしいなどと言ってしまったけれど、裏を返せば暗ければいいということだ。

それはそれで大胆な発言をしてしまったと、少々後悔している。


しかも『今夜』と宣言されてしまい、それまでこの緊張が続くのかと思ったら、いっそ今抱かれてしまったほうがよかったのでは?と考えるほどだった。

だって心臓が暴れ回り、口から出てきそうなんだもの。


そんなことを知ってか知らずか、彼は私を抱き上げて向き合うように膝の上に座らせて強く抱きしめてくる。


「まさか、お預けを食らうとは」
「す、すみません」


もしかしたら、とんでもなく失礼なことをしたのかしら?
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