明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
「奥さん、ご懐妊ですよ。踏み台から落ちたということでしたが、今後そうしたことは禁止です。体を大切にしてくださいね」
私は思わず自分のお腹に手をやった。
ここに……行基さんの子がいるの?
得も言われぬ幸せを感じたのと同時に、とてつもない不安にも襲われる。
まさか、章子さんの懐妊を知ったあとほどなくして自分もそうなるとは思わず、行基さんの手を離してしまった。
この子はこれからどうなってしまうの?
「あ、ありがとうございます!」
私が揺れ動いている間に、角田さんが満面の笑みでお医者さまに頭を下げている。
その姿を見て、母親の私が不安になっている場合ではないと思った。
この子の命がこの世に生まれてきてくれたことを、絶対に否定したりしない。
この先なにがあろうとも、私が守る。
だって、なにも関係のない角田さんがこんなに喜んでくれているんだもの。
新たな命をはぐくむということは、この上なく幸せなことなんだ。
私は思わず自分のお腹に手をやった。
ここに……行基さんの子がいるの?
得も言われぬ幸せを感じたのと同時に、とてつもない不安にも襲われる。
まさか、章子さんの懐妊を知ったあとほどなくして自分もそうなるとは思わず、行基さんの手を離してしまった。
この子はこれからどうなってしまうの?
「あ、ありがとうございます!」
私が揺れ動いている間に、角田さんが満面の笑みでお医者さまに頭を下げている。
その姿を見て、母親の私が不安になっている場合ではないと思った。
この子の命がこの世に生まれてきてくれたことを、絶対に否定したりしない。
この先なにがあろうとも、私が守る。
だって、なにも関係のない角田さんがこんなに喜んでくれているんだもの。
新たな命をはぐくむということは、この上なく幸せなことなんだ。