明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
津田家では紋付き袴姿の行基さんが私を出迎えてくれた。
三つ揃えの姿しか見たことがなかったからかとても新鮮だ。
しかもよく似合っていて、これほどまでに容姿が整っている彼が私の旦那さまだなんてもったいないと思い、視線を合わせるのが恥ずかしくてたまらない。
「あや。待っていたよ。とても美しい」
彼はまだ人力車に乗ったままの私に声をかけてくれる。
初めて『あや』と呼ばれたからか、鼓動が速まってしまいどうにもならない。
呼び捨てにしたのは、今日から彼の妻になるからだろう。
でも、決して嫌ではなく、彼にとって特別なひとりになれたのだと感じられてむしろうれしい。
しかも、『美しい』なんていう褒め言葉を生まれて初めてもらった。
「ありがとうございます。末永くよろしくお願いします」
「こちらこそ。さあ」
彼は以前、人力車に乗せてくれたときのようにスッと手を差し出す。
私が大きな手に手を重ねると、彼は口角を上げる。
三つ揃えの姿しか見たことがなかったからかとても新鮮だ。
しかもよく似合っていて、これほどまでに容姿が整っている彼が私の旦那さまだなんてもったいないと思い、視線を合わせるのが恥ずかしくてたまらない。
「あや。待っていたよ。とても美しい」
彼はまだ人力車に乗ったままの私に声をかけてくれる。
初めて『あや』と呼ばれたからか、鼓動が速まってしまいどうにもならない。
呼び捨てにしたのは、今日から彼の妻になるからだろう。
でも、決して嫌ではなく、彼にとって特別なひとりになれたのだと感じられてむしろうれしい。
しかも、『美しい』なんていう褒め言葉を生まれて初めてもらった。
「ありがとうございます。末永くよろしくお願いします」
「こちらこそ。さあ」
彼は以前、人力車に乗せてくれたときのようにスッと手を差し出す。
私が大きな手に手を重ねると、彼は口角を上げる。