明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
「あやさまをお連れしました」
「入りなさい」
長い廊下の先の部屋の前で行基さんに声をかけた女中は、スッと障子を引く。
すると二十畳近くはあろうかという広い部屋の隅に置かれた机の前に、行基さんが座っていた。
女中は障子を開けたあと、すぐに戻っていってしまう。
「あや、なにをしている。入って障子を閉めなさい」
「は、はい……」
行基さんも風呂に入ったようだ。
浴衣の着流し姿が様になっている。
しかも少しはだけた首元の大きな喉仏が上下するのを見てしまった私は、恥ずかしさのあまり目を伏せ一歩も動けなくなった。
「どうした?」
すると彼がスクッと立ち上がり私を迎えに来てくれる。
彼に背中を押され中へと促されたので、ようやく一歩を踏み出した。
——パタン。
うしろで障子の閉まる音がして、ビクッと震える。
「ここは俺の部屋だ。玄関近くの女中部屋に数人が寝泊まりしているが、それ以外は俺たちしかいない。もっと楽にして」
「入りなさい」
長い廊下の先の部屋の前で行基さんに声をかけた女中は、スッと障子を引く。
すると二十畳近くはあろうかという広い部屋の隅に置かれた机の前に、行基さんが座っていた。
女中は障子を開けたあと、すぐに戻っていってしまう。
「あや、なにをしている。入って障子を閉めなさい」
「は、はい……」
行基さんも風呂に入ったようだ。
浴衣の着流し姿が様になっている。
しかも少しはだけた首元の大きな喉仏が上下するのを見てしまった私は、恥ずかしさのあまり目を伏せ一歩も動けなくなった。
「どうした?」
すると彼がスクッと立ち上がり私を迎えに来てくれる。
彼に背中を押され中へと促されたので、ようやく一歩を踏み出した。
——パタン。
うしろで障子の閉まる音がして、ビクッと震える。
「ここは俺の部屋だ。玄関近くの女中部屋に数人が寝泊まりしているが、それ以外は俺たちしかいない。もっと楽にして」