ワケあり王子のオトし方
* * *
誰か、教えて。というか、助けて。
どうして私がこんな目に遭わなければならないのだろう。
「あれが王子の彼女だって〜」
「男に媚び売りまくってる奴じゃん!」
王子がオトされただなんて信じない、と悲鳴に近い声を上げて騒いでいる女子生徒の横を素通りした私は、学年一の美女・並木優羽。
只今学園中に流れているビッグニュースで、さらに名前を轟かせてしまっている。
(何が王子だ! あんな奴、猫被りの魔王なのに!)
八つ当たりをするように勢いよく下駄箱の扉を閉めた私は、重いため息を吐きながらトボトボと歩き出した。
いかんいかん、シャキッと美しく淑やかに歩かなければ。私は学園一の美女で、男子の注目の的なのだから。
ちょっと奮発して買ったオシャンティな手鏡で身だしなみを確認し、にっこりと笑ってみる。
うん、今日も可愛い。そう確認していたら、鏡に禍々しい何かが写る。
「ーーおはよう。並木さん」
禍々しい何かは鏡越しに微笑みながら私に挨拶をした。
もちろん、鏡は秒速で鞄に突っ込んだ。
「………魔王」
誰か、教えて。というか、助けて。
どうして私がこんな目に遭わなければならないのだろう。
「あれが王子の彼女だって〜」
「男に媚び売りまくってる奴じゃん!」
王子がオトされただなんて信じない、と悲鳴に近い声を上げて騒いでいる女子生徒の横を素通りした私は、学年一の美女・並木優羽。
只今学園中に流れているビッグニュースで、さらに名前を轟かせてしまっている。
(何が王子だ! あんな奴、猫被りの魔王なのに!)
八つ当たりをするように勢いよく下駄箱の扉を閉めた私は、重いため息を吐きながらトボトボと歩き出した。
いかんいかん、シャキッと美しく淑やかに歩かなければ。私は学園一の美女で、男子の注目の的なのだから。
ちょっと奮発して買ったオシャンティな手鏡で身だしなみを確認し、にっこりと笑ってみる。
うん、今日も可愛い。そう確認していたら、鏡に禍々しい何かが写る。
「ーーおはよう。並木さん」
禍々しい何かは鏡越しに微笑みながら私に挨拶をした。
もちろん、鏡は秒速で鞄に突っ込んだ。
「………魔王」