俺がこんなに好きなのは、お前だけ。



***


次の週、無事に高校生になってはじめての中間テストを乗り越えた。

みんな肩の力が抜けたように脱力したぐったりした様子で、下敷きやノートで顔を仰ぐ生徒が目立つようになった。


季節はもうすっかり夏だ。
テストが終わって、あとは夏休みまでの毎日をこなすだけ。


蝉の鳴き声がちらほら聞こえてきた。
ついこの間高校に入学して、知らない顔ばかりのなかで新しい生活にドキドキしていたのに。


梅雨が明けたと思ったらもうこんなに暑いんだもん。びっくりだ。



「ももかー!夏休みの計画立てよー!」



暑さにぐったりして、机に突っ伏していると、親友の結衣羽が勢いよく駆け寄ってきた。
むっくり起き上がると「うわ、元気なさすぎ」と若干引かれた。



「夏休みの計画?」

「海とプールは行くでしょ?あ、あと花火大会!」

「う、うん……」



目を輝かせる親友に、私は引きつった笑い。



「でもそれ全部さ、どうせ彼氏と行くんでしょ?」

「あたり〜!」

「……なーにが計画立てよう、よ。ひどいな、まったく」

「花火大会は譲れないけど、海かプールは一緒に行こうよ」

「わかった」



まあ確かに、夏ってそう考えると、楽しいイベントだらけなんだな。最近はテストのことで頭がいっぱいだったから、考えてなかった。


ちらっとクラスメイトたちと楽しそうに駄弁っている大志くんのことを見た。


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