恋ってやつを教えてやるよ。
私の顔を見たジロが目を剥き固まるのが分かって、私は慌てて片手で口元を覆う。
ヤバッ……!!
顔が尋常じゃないくらい熱い。
ジロにこんな顔、見られたくないのに!!
「み…」
「元木ー!美恋目覚ましたー!?」
保健室のドアの開く音が聞こえて、同時に幸の声がする。
その声にジロが肩を震わせ、そちらに視線を移した。
グッジョブ幸!!!
「お…おぉ。目、覚ましたぞ」
「美恋ー!!大丈夫〜!?心配したよ〜!!」
今授業が終わったのかな?
ベッドスペースに入ってきた幸はまだ体操着姿。
私の顔を見るなり思い切り抱きついてくる。
「心配かけてごめんね」
「本当ビックリしたんだから〜!」
私を抱きしめる腕に力を込める幸は、相当心配だったのかちょっと涙声。
目の前で倒れられたら、そりゃ心配するよね。
そんな幸に、私はもう一度「ごめんね」と言って頭をなでた。
「そうだ宍戸。美恋の左手手当してやってくんない?中指んとこ腫れてんだけど、俺そういうの不器用でさ」
「OK!てか元木、体育の亜川が呼んでたよ」
「げっ!」
「そりゃ、あんなふうに授業抜けてけばね〜」