Black Cherry ~にゃんこな彼女は一筋縄では捕まらない~

上機嫌のイケメンは、輝きを増してる…。
初夏の日差しと重なり眩しさ倍増…。

イケメンの相乗効果の罠か?

チラッと運転席の啓輔さんを窺いながらそんなこと思ってるうちに辿り着いたのは、住宅街にひっそりここお店?って感じで佇むカントリー風のお家カフェ。
店内はカントリー家具に囲まれた落ち着く空間。
窓からは庭の見事な緑と花を見ることが出来る、とっても落ち着く空間。

出されたサラダとガレット、コーヒーもとっても美味しくて。

見事、お腹も満たされ落ち着く空間に和んでしまい気持ちも顔も緩む私。

フッとコーヒーを飲みながら顔を上げれば、私を蕩けるような甘い笑みを浮かべて見つめる啓輔さんが居る…。


だ、か、ら!!
その顔はある意味凶器!!

これだから無駄な色気ダダ漏れのイケメンは!!

直視してしまった故?
私の心拍数は急上昇。
苦しく熱いくらいになった。
私の顔は今きっと赤いだろう。


「ふふ、喜んでくれたみたいで連れて来た甲斐があったな。菜々子、こういう雰囲気の所好きだろ?」

特に何を言ったわけでも無いのに。
なぜ気付くかな…。


「菜々子のデスクには小さな観葉植物があるでしょ?こういう雰囲気の所なら菜々子が喜ぶかと思ったんだ」

こんな事されて、普通の女子なら撃沈だよね。
私だって揺さぶられるもの…
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