身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい

「ねぇ母さん、俺やっぱり一年休学しようと思う。来年次から臨床過程に入るから、行くなら基礎課程が終わった今しかないと思う」

 夕食の席で長兄の悟兄さんが語った言葉。

 休学?

 初めて聞かされた私は、衝撃で箸を落としそうになった。

 けれど、母はとても落ち着いていた。

「それは前に言っていた国際医療ボランティアへの参加?」

 どうやら母は、既に聞かされていたらしい。

「うん。途上国の医療現場を見ておく事は、俺がこれから医者としてやっていく上で絶対に必要だと思うんだ」
「……もう、決めているのね?」

 母は薄く微笑んで悟兄さんを見る。

 悟兄さんは、深く頷いた。

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