独占欲強めの王太子殿下に、手懐けられました わたし、偽花嫁だったはずですが!
「三乙女のレースを模した品が、街で大流行していただろう」
先日街に出た時、三乙女のレースそっくりのものが街に氾濫していたのはフィリーネも自分の目で見ている。
「あれ、デルガド王国国から入ってきたものだそうだ」
「ライラ様の国から? ……でも、あの国なら納得ですね。祖父の代に国外に学びに行った若者達はデルガド王国でも学んでいたはずなので」
おそらく、ライラならばクラインにも顔がきく。入荷したばかりのレースを買い付け、本国に送り、それを模したものを作らせるのも簡単だろう。
もともと、自分の国で流通していたレースをこちらの国にそのまま持ち込んだっていいわけだ。レースの図案など、職人でもない限り皆同じように見えるだろう。
ドリーのレースに使われる植物の意匠も、シエルの衣装に使われている幾何学模様の意匠も、特に珍しいものではない。
昔からある図案に職人達がそれぞれに手を加え、自分独自の意匠を作り出してはいるけれど、それをもとに新たな意匠を作ったところで文句を言えるわけでもなかった。
先日街に出た時、三乙女のレースそっくりのものが街に氾濫していたのはフィリーネも自分の目で見ている。
「あれ、デルガド王国国から入ってきたものだそうだ」
「ライラ様の国から? ……でも、あの国なら納得ですね。祖父の代に国外に学びに行った若者達はデルガド王国でも学んでいたはずなので」
おそらく、ライラならばクラインにも顔がきく。入荷したばかりのレースを買い付け、本国に送り、それを模したものを作らせるのも簡単だろう。
もともと、自分の国で流通していたレースをこちらの国にそのまま持ち込んだっていいわけだ。レースの図案など、職人でもない限り皆同じように見えるだろう。
ドリーのレースに使われる植物の意匠も、シエルの衣装に使われている幾何学模様の意匠も、特に珍しいものではない。
昔からある図案に職人達がそれぞれに手を加え、自分独自の意匠を作り出してはいるけれど、それをもとに新たな意匠を作ったところで文句を言えるわけでもなかった。