艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
乾杯のあと、両親と兄、私からと祖母にそれぞれプレゼントを渡し、コース料理を楽しむ。
ワインで少し頬を赤くした祖母が嬉しそうで、この頃ピリピリしていた両親と兄も笑っていて、少しほっとした。
後は最後のデザートを待つばかり、という時だ。


「お客様」


ギャルソンが大きな花束を抱え、祖母の椅子に近づいた。


「あちらの方からです。お受け取りになられますか?」

「まあ……綺麗」


芍薬とバラの見事な花束だ。ギャルソンが示したのは、レストラン入口だった。
少し遠目にだが、背の高い男の人が立っていてこちらに軽く会釈している。


「あ」


さっきの人だった。
お祝いをさせてください、と言っていたけど、まさかこんな形でとは思っておらず、まさかのサプライズに私は目を見開く。

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