艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
舌を絡めて吐息と唾液を混ぜ合わせる。
蕩けるキスも、今ばかりは身体の緊張までは簡単には解してくれなかった。
唇からキスは離れ首筋を辿り始める間に、彼の手が私のパジャマのボタンを外す。
するりと胸元に入り込んだ手に、身体は強張り震える手で彼のバスローブを握った。
「怖い?」
そう尋ねる間も、彼の手が布地を剥ぐように肌を撫で、呆気なく下着のホックも外してしまう。
「わ、わからない……」
怖くない、ことはない。
だけど触れられることは嬉しいし、止めてとも思わない。
ただ、自分の身体がこれからどうなるのか、未知の何かが怖かった。
キスだけでへたり込むほど、身体が反応するのに。
「ごめんね」
私の首筋から顔を上げた彼は、眉尻を下げ申し訳なさそうに微笑んでいた。
「怯える君も可愛い」
「ひゃっ」
片方の肩を持ち上げられて、コロンと横を向かされると、するんとパジャマと下着を取り払われる。
守るものがなくなった胸元を両手で隠そうとしたけれど、出来なかった。