艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
露わになった肌に落ちる視線が、とても熱く感じて強く目を閉じる。
けれど落ちてきたのは視線ではなく、熱い吐息とキスだった。


「藍さん……」


鎖骨へ、胸の膨らみへ、私の名前を愛しそうに呼びながら、熱と共に肌に触れる。
口付けながら彼の手は二の腕から胸へ、腰のラインへと時に指先に力を込めて、私を誘う。


「ああっ……」


思わず零れた甘い声が静かな室内に響き、恥ずかしさに唇を噛む。
泣きそうだけれど、それどころじゃなく、身体が火照り疼き始める。


私の胸に口づけながら、彼の両手が腰から下着の中へ入り込み、ベッドとの隙間を潜り私の肌からすべての衣服を剥いでしまった。


彼が、優しかったのは、そこまで。



< 255 / 417 >

この作品をシェア

pagetop