艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
「やだ、やっ……」
「可愛い」
火照り始めた身体も、今まで誰にも触れられたことのない場所に彼の指を感じて怯えた。
そんな表情さえ彼は可愛いという。
驚いて出そうになった手は、事前にやんわりと両手首をそろえて頭上にまとめられており、最初は意味がわかっていなかった。
彼の片手は大きくて、すんなりと私の両手を抑えてしまう。
そうしておいて、膝をすり合わせる私の内ももを辿り、潤み始めた私に触れたのだ。
「待って、あ、あ」
初めての感覚に泣きそうになっても、少し待ってとお願いしても、私の手の拘束はほんの僅かも緩まない。
どころか私の耳朶をなめ、余計に私の体にわけのわからない熱を呼ぶ。
「や、あ、ぁ」
「力抜いて」
自分の体が、知らない感覚に侵され始めようとしてる。
そんな時に、力を抜けと言われても、もうそのやり方もわからない。