艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
「はあっ……あ、」
勝手に息が上がって、体中が熱い。
下腹部が痛いくらいに疼いて、とにかくその指を止めて欲しかった。
だって私の体をそう変化させているのは、間違いなく彼の指なのだから。
「か、かつらぎさ……、も、やだ、ああっ」
体が小さくひくつく。
目じりから、一粒涙が零れて耳に落ちれば、それを待ち受けたように熱い舌が舐め取った。
「藍」
耳元で短く、熱を帯びた声で名前を呼ばれ。
ぞく、と背筋が戦慄く。
その一瞬で、私の全部が彼に従った気がした。