艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
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関西は梅雨の晴れ間か、もしくはこれが梅雨明けか、と思うほど快晴だった。
そして、蒸し暑い。
が、私が朝起き上がれなくて、家を出たのが昼を過ぎていたため新幹線で神戸に着いたのは、もう夕方だった。
もう少し早く起きられれば良かったのだけれど……そこは私に責任はない。
葛城さんは、しきりに私の体を気にしてあまり歩かずに済むように新神戸駅のすぐそばのホテルをとってくれていた。
「今日の夜は、しませんから」
「……ゆっくり、してもだめ?」
「やです」
せっかくの旅行なのに、足腰が立たなかったらもったいない。