艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
「今日は、お祖母ちゃんは? やっぱり足が辛そう?」
「そうなのよ。来たがってたんだけどねえ、悪い脚で行って迷惑かけてもいけないしって。その代わりあんたが帰ってくるの楽しみにしてるって」
「わかった。それまでスマホの画像を見せてあげて」
今年に入ってから膝の関節の痛みがひどくなり、出歩くことの少なくなった祖母だがまだまだ元気にはしている。
ひ孫の誕生を心待ちにしてくれていたので、早く抱かせてあげたい。
「もう帰るぞ。康太ひとりに任せて来たんだからな」
「そうねえ、もう藍も休ませてあげたいし。お父さん、帰る前にちょっとくらい」
「お母さん、もう許してあげなよ」
母は浮かれているのかそれとも浮かれたフリの嫌がらせなのか、どうにかして父に抱かせようとしていたが、結局父は頑なに触らないまま、帰って行った。