ハツコイ
その声は…
「る、琉偉…」
心の中で助けを求めた琉偉が、目の前にいた。
…救世主みたい。
「お前A組の安座間!!倉科とよく一緒に帰ってるって聞いたけど、まさか…」
安原くんは、なぜか琉偉を知っているようで、琉偉につっかかるようにそう言ったけれど。
「柚、先生が探してた。行こう?」
琉偉は、安原くんのことを完全無視して、私のそばまで歩み寄ってくれた。
「あ、うん。ありがと…」
そう言ってこの場を離れようとしたら、背後で安原くんが叫んだの。
「ちょっと待て!お前ら、付き合ってんのかよ?」
その言葉に、肩がビクンと跳ねた。
それを一番聞きたくて、一番聞きたくないのは、私なのに…。
すると琉偉は…
「………さあ?お前の想像に任せるよ。」
そんな意味深なセリフを残して、二人で焼却炉を後にした。