ハツコイ
裏庭まで来て、私は思わず立ち止まってしまった。




「琉偉…ありがと…その、助けてくれて…」



「ああやって、よく告白されてたの?」




そんな琉偉の問いかけに、うつむいたまま頷いた。




黙ったままの琉偉。





「で、でもさっきの言い方、大丈夫?」



「大丈夫って、なにが?」




噂が広まる前に、訂正した方がいいに決まってるから。




「さっきの言い方…なんだか、私と琉偉が付き合ってるみたいに…聞こえちゃうんじゃない?」




そう勇気を振り絞って告げた私に対して…





「柚は、そういう風に見られたら困るの?」




そう返され、じっと見下ろされる。





もう………ダメ。




我慢の限界だ。






「…違うよ。琉偉が本当は好きな人いるのに、私と付き合ってることになっちゃったらいけないって…そう思ったの。」





私の言葉に、目を見開いて驚いた様子の琉偉。



だけど、もう止められない。





「私…琉偉の優しさに甘えて、つい一緒に帰ったりしちゃったけど、琉偉はたくさんの告白を断るくらいに好きな人がいて、その人のためにも、この関係…変えなきゃダメ、だよね…」







涙が…





溢れそう………












「柚…そんなに言うなら、俺たちのこの関係、変えようか。」



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