サーペンディス 天秤に架けられた少女



 窓ガラスの先を見る。

 ったく。勝手に契約しちゃうんだから。なんか言ってほしかったわ。
 セリスだかアリスだか知らないけど、予知を手紙に書いてるのは良いわよ。だけど、一応私の部屋にいたんだから、保護者なのに。
 でも手紙に私の事なんて書いてなかったわ。
 ただ、『あなたのいとこが―――』なんか私は関係ないみたいじゃないの!!

 セリスッ!!
 今度セシルに会うなんて言ったらぶっ叩いてやる!!




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