サーペンディス 天秤に架けられた少女
うつ?ウツって何?
すると考え込むように上を見つめてから、
「―――しょげて人生嫌になっちゃうって言うか―――まぁ彼女に助けられたのよ」
「彼女?」
レオナさんは一瞬「あ」みたいな顔になると一気に水を飲み干した。口元を拭って、
「あんまりイーグレットの前でその話はしない方がいいのよね―――」
そして私の方に体を乗り出すと、小さな声で
「簡単に話すけど、彼女とイーグレットの間に婚約の話ににまで発展したんだけど、死んじゃったのよ」
え。


