秘密の約束。
「時効…?時効って…あなた人を殺したのに
何の償いもせずに…」


罪の自覚のなさに驚いた。あたしの言葉を気にせずにひろしは話を続ける。


「ま、あれだけどな。お前のお母さんとお父さん殺した時点で時効もくそもないがな」


と言ってはははと笑った。あたしのお父さんとお母さんも殺したの?

うそ…





手の震えは止まらない。だけどこの震えは怒りで震えている。


なんでそんなに人を殺せるの…?
高校の同級生なんでしょ?友達だったんでしょ?


しかも罪のないお父さんやおばちゃん、睦月のお母さんまで…






「あ、びっくりしてるだろ。そりゃそうだな。ついでに言うとお前のお父さん

浮気してたんだぜ?」
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