秘密の約束。
前にはおばあちゃんがいる。おばあちゃんは微笑んでいた。
その理由を俺は知っている。



昔、俺がここに来たとき。おばあちゃんは俺を手招きして呼び寄せた。

「ケーキがあるからおいで」

まだ小さかった俺はケーキが食べたくて着いていった。


「あのね、睦月ちゃんにはおじいちゃんの会社を継いでほしいの。睦月ちゃんのお母さんはだめって言うけど…」


ケーキのおいしさに感動し、俺は口いっぱいに頬張っていた。
おばあちゃんがなぜだかわからないけどしょんぼりしていて、元気を出して欲しくて「いいよ」と答えた。


その時


扉が開いた。




そこにはお母さんがたっていた。




「いくらこの子が養子だからって調子にのらないで。あたしはお母さんの為に子供を引き取ったんじゃないわ。
あたしの子供が欲しかったから!
この子は継がせないからね。」
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