おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
「その女は水島くんが好きなの!?」


「わたしはそうだと思ってる…じゃなきゃ、どうしてそうなったか詳しく…なんて言うかな?」


「だよなー。水島くんはその気持ちに気づいてないのか?」



どんどん苦しくなっていくのは、わたしもやまやまと同じ疑問を何度も何度も考えたから。
たどり着く答えはいつも同じだった。

「わかってたから、ちゃんとしておきたいんじゃないのかな?わかってたけど、本人から好きって言われてないし…って。
友達以上恋人未満の…グレーな関係だったんじゃないかなと…」

不思議なのは言葉に出すとそれの真相はどうであれ、発した言葉が真実になってしまうような気がして…
本当は心にしまっておきたかったんだ。

「あー!なるほど。それだとしっくりくるな!
水島くんがズルい男に思えてくる!笑
それにしたってグレーの関係ってなんなんだよ!笑」

「いい表現でしょ?笑」

笑顔とは裏腹にどんどん曇っていく心。
もし本当にそんな関係だったとしたら………

< 127 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop