溺愛銃弾 ~フルメタル・ジャケット~
普通によく笑う人だった。樹ちゃんて呼ばれるのがいつも少し恥ずかしかった。会った時から大人で、打ち解けてまともな会話が出来るようになったのも、自分が成人してからだった気がする。
陶史郎さんの前では父も和らいで見えた。お互いに気が置けてそうで安心できた。・・・友達とかそういう相手が一人もいない人かと思ってたから。
父が陶史郎さんの護衛を兼ねてたと知ったのは、一年前のニ月に亡くなった時。一人暮らしをしてた自分の許に、弁護士を名乗る男性から突然連絡があった。
迎えが来て連れて行かれたのは小さな葬儀場。全ての手続きをその弁護士が済ませてくれてた。自分はただ言われるままに席に座り、焼香と献花をする黒い大人達を見送っただけ。粛々と、声をかけてくれる人もなく。
ただ。陶史郎さんだけが、ひどく暗い眼差しで堪えるように拳を震わせ、『・・・ごめんね』と項垂れた。どうして謝るんだろうと思った。
陶史郎さんの前では父も和らいで見えた。お互いに気が置けてそうで安心できた。・・・友達とかそういう相手が一人もいない人かと思ってたから。
父が陶史郎さんの護衛を兼ねてたと知ったのは、一年前のニ月に亡くなった時。一人暮らしをしてた自分の許に、弁護士を名乗る男性から突然連絡があった。
迎えが来て連れて行かれたのは小さな葬儀場。全ての手続きをその弁護士が済ませてくれてた。自分はただ言われるままに席に座り、焼香と献花をする黒い大人達を見送っただけ。粛々と、声をかけてくれる人もなく。
ただ。陶史郎さんだけが、ひどく暗い眼差しで堪えるように拳を震わせ、『・・・ごめんね』と項垂れた。どうして謝るんだろうと思った。