アッファシナンテ

1日に1回だけ、崎本様の
お仕事が終わる頃
私は必ず崎本様に電話をかける。

ープルルルルル

遼「あんたも凝りねぇな。」

春川「申し訳ございません。
ですが、お嬢様が...」

遼「分かってる。
花恋ならいつも通り。
あんたが心配する事は
何も起きてねぇよ。」

春川「そうですか。
お嬢様はきちんとお食事を
取られておりますか?
必要なものがあれば私が...」

遼「多分、そっちにいた頃と
同じものは食べてないよ。
俺は、シェフじゃねぇから
フルコースなんて作れねぇし。
それなりに花恋が食えそうなもの
考えて作ってるつもり。」

春川「そうですか。」
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