彼氏が最近かまってくれないので、彼女反撃を開始します
教室に入るなり、とある人物の声が嫌なほど耳に入ってしまう。

「お~美穂部長~」

そして、その人物は私の名前を呼ぶと求めていないのに近づいてきた。
絡むのちょっと面倒臭いと思いつつも、仕方なく体をそちらに向かせる。

「何、毛利?」

毛利輝、2年生。智樹とは小学校からの付き合い。見た目は、まぁ爽やかイケメンの分類に入るが絡むとめんどくさい。男バレでポジションはS(セッター)。

「んも~相変わらず冷たいな~」

「べっつに冷たくないし。それで、私を呼んだみたいだけど何?」

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