four seasons〜僕らの日々〜
ズキン、ズキンと胸が痛む。

私にはあんな顔をしてくれない……。

美桜が羨ましくなっていく。自分がどんどん惨めになっていった。

それからも、三人は楽しそうにしていた。

カフェでスイーツを食べたり、迷路で遊んだり、吹奏楽部の演奏を聴いたりしていた。

蓮も美桜も楽しそうで、椿の心の傷は広がっていく。それでも、諦めたくないという思いがどこかにあった。

三人はアイスを買った。

「美桜ちゃん、ほっぺについてるよ〜」

蓮が美桜の頰に優しく触れ、ついていたアイスを取る。そして、自分の指についたアイスを舐めた。

「あっ!こっちのアイスもおいしいね」

顔を赤くしながら蓮は笑う。

美桜は恥ずかしそうだが、でも幸せそうにしている。

その姿に、椿は思わず泣きたくなった。

「おい…」

翔がそっと椿の手を掴む。それが悲しみを強くしていった。蓮の温もりではないからだ。視界がぼやけていく。

「椿ちゃん!!」

後ろから呼ばれ、椿は振り向く。ぼやけているが誰かはすぐにわかった。先輩だ。

「もうすぐ始まるよ。早く来て」

その言葉にすっかり忘れていた劇のことを思い出した。
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