four seasons〜僕らの日々〜



蓮はゆっくりとまぶたを開ける。まだ薄暗い自分の部屋だ。

部屋にある時計を見ると、まだ朝の四時だった。七時に起きるつもりだったが、それよりずっと早く目が覚めてしまった。

今日は美桜と遊園地に行く。そう思うと胸が高鳴って止まらない。昨日ドキドキしすぎてなかなか眠れなかったのに、少しも眠くならない。

恋は不思議なものだと蓮は思った。その人がそばにいなくても、思い出だけでこんなにも胸が高鳴り温かくなるのだから。

美桜がかけてくれたブレザーを思い出す。美桜の優しさでかけられたブレザー。ますます美桜を好きになっていく自分がいる。

頭の中に言葉が浮かんだ。迷わずに蓮はそれをノートに書く。美桜に対する想い。

「今日、伝えられたらいいな」

高鳴る胸を押さえながら、蓮は呟いた。



時間がゆっくり流れているように感じ、蓮はもどかしく感じた。ようやく時計の針が7時をさした時、嬉しくてたまらなかった。

「蓮!ご飯できたよ〜」

お母さんの声が一階から響く。蓮は階段を駆け下りた。

「いただきます!」

テーブルに並べられた朝ごはんを食べる。急ぐ蓮を見て、お母さんはクスクス笑った。
< 259 / 280 >

この作品をシェア

pagetop