four seasons〜僕らの日々〜
「本当!?よし!木下さんにはかき氷をおごってあげるよ!!」

「ずるい!空、かっこいいよ〜」

四人で楽しく話していると、「蓮!空!…仕事は?」と後ろから声がした。二人同時に振り向くと、先輩が怖い笑みを浮かべて立っている。

「あっ!えっと…すみません!」

蓮と空は同時に頭を下げ、美桜たちを席に案内した。

「ドンマイ!」と椿は笑い、「ごめんね」と手話を一緒にしながら美桜は謝った。

「大丈夫、気にしてないから」

そう蓮は言い、笑った。



蓮は、普段土曜日と日曜日の朝の九時から夕方の五時までカフェでバイトをしている。しかし、今日は違った。

「蓮!今日はもう上がっていいよ」

店長にそう言われた時、蓮は驚いた。
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