カボチャの馬車は、途中下車不可!?

彼の指が、濡れた舌が、
触れた部分から、熱っぽく甘い陶酔が広がり、全身が浸され始め。
理性は曖昧に溶け始めて。


何もかも、どうでもよくなってしまう——


「っぁ……んっ……!」

強い刺激から逃げたくて、たまらずびくびくっと、背をしならせた。

瞬間。するりと隙間に手が差し込まれ。
感じた解放感から、下着のホックが外されていることに気づいて——ギクリとした。


服の上から、あっけなく。
気づかないほど、さりげなく。

その手慣れた動きに、かすむ頭のどこかで警鐘が鳴る。


わからない。
わからない。

彼に抱かれたがってる自分がいて。
でも、どこか最後の一歩を踏み込めない自分もいる。


どうしたらいいのか、わからない。
でも……

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